ゆうきちのブログ その2

福岡在住の3児の母が日々のつれづれを綴ります。

長男の帰省

長男が親元を離れて早4ヶ月。
玉ねぎを切っている最中に目が滲みて涙を流しながら、飴色になるまで炒めつつ、ハンバーグが長男の大好物だったことを思い出してさらに涙したり、長男の高校から心電図検査の再検査通知が届き、心臓の病気を心配したが大きな病院で2次検査を受けさせたところ、1分間あたりの心拍数が通常の人は60回ほどあるのに対し40回ほどしか無いいわゆるスポーツ心臓だったことが判明してホッとしたり…物理的に離れていても、心理的にはまだまだ近距離だなぁと思う母心です。

そんな長男も、GWに1度、そしてテスト明けの6月に1度、そして今回7月末から8月18日までの夏季休暇期間で3度目の帰省をしてくれました。
滞在期間は1ヶ月もなかったけれど、長男の成長を実感した日々でした。

まず、GW明けの初めての帰省時には、夫が運転する迎えの車の中でイヤフォンを耳に入れたまま、聞かれたことにも生返事。まだ中学生の面影がありました。帰宅後は長女の部屋(元長男の部屋)を一時的に解放し、長男の好物を食べさせ、ゲームを許し、存分に我が家を満喫させました。

義実家にも帰省しました。

6月末の二度目の帰省時には、表情も明るく、よく喋り、穏やかで少し大人びたような雰囲気を醸し出し、体も少し大きくなったようでした。
この時から、長男帰省の際には長女の部屋を解放せず和室に来客用布団を敷いて寝かせるようになりました。

そして7月末からの夏休み帰省時には、「食事の支度、手伝うよ」と台所に立ってくれたり、妹や従兄妹と遊んでくれたり、優しさと心の余裕が見えました。

そして、勉強時間も確保して課題も期限内に終えて、中学時代の友だちと遊んだり、寮の友達と電車で日帰り熊本旅行を楽しんだり、私の実家に泊まったりと、コロナ禍でも長男なりに上手に時間を使い、充実した時を過ごしていました。

夏休みの後半に差し掛かるにつれて、次第に長男の気持ちが高校や寮生活にシフトしていくのを感じ、「ああ…ようやくあちらに長男の居場所や大切な仲間が出来たんだな」と感じました。
寮に入っていく長男の背中を見送る時、「群れに帰っていく」ような錯覚を覚え、新境地で自分の居場所を見つけたその逞しい後ろ姿に、寂しいような嬉しいような不思議な感動を覚えたのでした。
どんな生きものも子どもを巣立たせることが親の使命。
突然やってきたお別れだったけど、こうして少しずつ自立に向けて成長していく子どもを誇りに思い、これからも心を離さず見守っていこうと思います。