年が明けたと思ったら、早いものでもう節分。
昨年から続いていた仕事の忙しさの波が嘘のように落ち着き、平穏な日常を取り戻しつつある今日この頃。
しかし、昨年末は忙しさのピークに加え、コロナウィルスに感染して約一週間の自宅療養を余儀なくされるなど、泣きっ面に蜂状態だった。
コロナ感染について、以下備忘録。
娘のパスポートを作りに繁華街まで電車と地下鉄で出かけた翌日、喉の痛みと39度を超える発熱に見舞われる。
病院に連絡するが「発熱外来は受け付けていない」や「予約でいっぱいのため今日の検査は不可」と次々に診察を断られたため、自宅にあった抗原検査キットで検査したところ、陽性反応。直ぐ様長女の部屋を借りて自主隔離。
職場には一週間以上の療養の旨を電話で伝え、夫と長女次女の学校に連絡。
冬季帰省中だった長男に次女のお迎えや買い物をお願いし、長女は自主帰宅。
県のホームページで陽性者登録を試みたが、医師によるオンライン診断の結果「検査キットが研究用となっているため陽性者と認めらない」との回答。
直ぐ様県に依頼して、国から認可された検査キットの郵送を(念のため家族分も)依頼し、2日後に届いた正式なキットで再検査の結果、再度陽性が出たため正式に陽性者登録。
ついでに食料等生活必需品の支援も打診したが、濃厚接触者が食材や日用品の買い物に出ることは不要不急の外出に当たらないとのことから、断られる。
生活面においては、テレワークやオンライン授業への切り替えを余儀なくされた夫や子ども達が皆で協力して買い物や家事をすべてやってくれたので、助かった。
毎食届けられる温かい食事と葛根湯。
次女が書いてくれる手紙。
初めは申し訳なさと身動きが取れない歯がゆさで落ち着かなかったが、そのうち感謝が芽生えてきて、期間限定の有り難い身分に、しばし甘えさせてもらった。
日頃お世話をさせていただいている家族から、まさかお世話をしていただくだけという事態になるとは想像もつかなかったので、とても新鮮な体験…と、喜びに浸るも束の間。
私発症から3日後に長男が発症→県からのキットで陽性→オンラインで陽性者登録。
完全隔離でトイレなど共用部分は念入りに除菌していたにも拘らず…コロナの感染力の恐ろしさを見せつけられた。
その日から夫婦の寝室を隔離部屋にして長男隔離。
自室を隔離部屋として私に取られた長女が和室で寝ていたため、長男に部屋を取られた夫がリビングで寝袋で寝る事態となるなど自宅療養の限界を感じたため、長男と私二人分のホテル療養を県に申し出た。
県からは、療養期間が残り少ないという理由から私は自宅療養継続を勧められ、長男のみホテル療養が認可された。
雪の中、迎えの車に一人乗り込む高熱の長男を涙ながらに窓から見送り、コロナウィルスを憎んだ。
それから2日後、気丈に家事やオンライン授業に励んでいた次女が発症→陽性→オンラインで陽性者登録。
12歳未満は自宅療養が基本ということで、自室を隔離部屋にして次女も隔離。
寮生活に慣れている長男は、「寮にいるのと何も変わらない」とホテル療養を難なく乗り越えたが、私としては病気の息子が一人で居るのに何もしれやれないことが歯痒くてたまらなかった。
症状については、初めの2〜3日は命の危険を感じるほどきつかったが、ワクチン4回目接種を終えていたせいかその後は咳と喉の痛みが残る以外症状は軽く、iPadでAmazonPrimeを観たり読書したり、時間を贅沢に使えた。
両家の親兄弟からの温かい励ましや物資の支援もあり、あらためて身内のあたたかさを感じ、多忙な仕事ですり減っていた心身が満たされる思いがした。
しかし、重症化リスクの少ない私たちは死に至る可能性のある感染症にもかかわらず、感染後一度も病院に行くことも薬を飲むこともなく、自宅療養とオンライン診療だけで自主復帰する違和感は否めない。
喉の痛みやひどい咳、発熱による体の痛みと戦いながらの保健所への電話連絡やオンライン入力…長男のホテル療養に至っては何度も同じ説明をさせられ、辟易とした。
そんな紆余曲折を経て療養期間を終えた私は一週間程度で無事職場復帰を果たし、感染しなかった夫と長女は増えていった療養者の濃厚接触者ということで自宅謹慎期間が延び延びになり、職場や学校に行けないまま正月休みを迎えることに。
受験生の長女にも負担をかけて申し訳なかったし、夫に至っては介護疲れで2キロも痩せたそうだ。
せっかく集まった家族がバラバラになり、5分の3人が個室やホテルでひとりクリスマスを迎えることとなった年末だったが、療養期間明けの私が長男をホテルに迎えに行き、次女が隔離部屋から出てきて、ようやく家族揃っての年越しとなった。
受験生の長女の通塾もあったため、今年は帰省せず、義実家とオンラインで年明けの食事会をし、実家とは電話で新年の挨拶。
近所の神社に徒歩でお参りして、自宅で核家族だけのひっそりとしたお正月を過ごした。
そんな年明けの昨日、長女の私立高校の入試本番だったが、「平常心でいつも通り受けてきたよ」と落ち着いた様子だったことにひと安心。
この調子で第一志望校の入試まで頑張ってほしい。